C値0.7±0.2とは、住宅の気密性を示す数値で、建物全体の隙間面積を住宅の延床面積で割った値です。数値が低いほど気密性が高いことを示し、C値0.7±0.2は非常に優れた気密性能を表します。全棟気密測定を実施することで、各住宅がこの高い気密性を達成していることを確認し、快適な住環境と省エネルギー性能を保証します。
C値0.7±0.2の意味とメリット
C値0.7±0.2は、住宅の隙間がほとんどない状態を意味し、外気の侵入や暖気・冷気の漏れが最小限に抑えられていることを示します。これにより、以下のメリットが得られます:
●エネルギー効率の向上:外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が高まるため、少ないエネルギーで室内の温度を快適に保つことができます。
●光熱費の削減:高気密な住宅は、冷暖房の使用を最小限に抑えることができ、年間を通じて光熱費を大幅に削減します。
●快適な室内環境:外気の流入を防ぐことで、室内の温度や湿度が安定し、季節を問わず快適な居住空間を提供します。
●結露やカビの防止:気密性が高いため、室内外の温度差による結露が発生しにくくなり、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な環境を維持します。
全棟気密測定で確かな品質を保証
全棟気密測定は、新築住宅のすべての棟で実施される気密性の測定です。これにより、住宅が設計通りの気密性能を発揮しているかどうかを確認し、高い品質基準が守られていることを証明します。全棟気密測定の実施には以下の利点があります:
●品質の確保: 全ての住宅で実際のC値を測定することで、気密性能が保証され、設計通りの性能を確認できます。住まい手にとっては安心感が得られます。
●施工精度の向上:施工中に気密性を測定し、不具合があれば早期に対応することで、より精度の高い施工が実現します。これにより、住宅の長期的な耐久性や快適性が確保されます。
●住まいの価値向上:高気密・高断熱の住宅は、省エネルギー性や快適性の面で評価が高く、将来的な資産価値の向上につながります。
高気密住宅で快適・健康な生活を実現
C値0.7を達成する高気密住宅は、夏の暑さや冬の寒さから住まいを守り、年間を通じて室内環境を最適に保つことができます。これにより、快適な生活が実現するとともに、エネルギー消費量を抑えたエコロジカルな生活を送ることができます。また、花粉やPM2.5といった外部の汚染物質の侵入も防ぎ、アレルギーや呼吸器系の健康被害のリスクを減少させます。
長期的なエネルギーコスト削減
気密性の高い住宅は、冷暖房エネルギーの消費を最小限に抑えるため、光熱費の削減に大きく貢献します。特に、年間を通じてエネルギーコストが抑えられることで、家計にも優しい住まいを実現します。また、エネルギー効率が高い住宅は、地球環境への負荷も軽減し、持続可能な社会の構築に寄与します。
高気密と高断熱の連携でさらなる快適性を
C値0.7±0.2を達成する高気密住宅では、断熱性能との連携も重要です。高気密と高断熱が組み合わさることで、外気温の影響を受けにくく、より快適でエネルギー効率の高い住宅が実現します。これにより、断熱性能を最大限に引き出し、住宅全体の性能を向上させます。